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翻訳会社 アイアイエスは東京都中野区にある翻訳会社です。特許翻訳、技術翻訳、多言語翻訳など 28年以上の経験と実績があります。

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環境問題と翻訳

環境関係は、大義名分のある「規制分野」で、世界の中で環境技術に強い国もしくは個々の企業が、環境の規制や規格を作ってリードをし、先行する国や企業とそれを追いかける国や企業との間の格差がますます大きく開きそうです。

米国のブツシュ政権の8年間、米国は地球温暖化防止の京都議定書から離脱し、国際的な取り組みから離れていました。その結果、米国内での対策は停滞をし、エネルギー効率の改善や再生可能エネルギーに対する投資が大幅に遅れ、結果として米国の産業基盤が弱体化したと思います。オバマ政権は、2013年以降に新たな国際的な枠組みの構築にむけ、主導的な役割を果たす決意であることを表明しました。

彼の戦略では、風力や太陽光そして次世代のバイオ燃料など温暖化防止関係分野への投資で新しい産業、いわゆるグリーンジョブやグリーンテクノロジを創出して500万人規模の雇用を作りだすというもののようです。低炭素社会を実現するための技術、つまり太陽エネルギー利用技術やCCS (CO2回収,貯留)技術、次世代の原子力発電技術の開発などに資源を投入し、技術開発を促進して米国の国際競争力を高めようとするものです。

ところで、2009年は、2013年以降の温室効果ガス削減の枠組み(ポスト京都議定書)の本格協議の年となります。年末にはデンマークのコペンハーゲンで、国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)での合意が予定されていますが。日本が負う削減義務の内容や程度によっては、大企業のみならず中小企業に対しても削減の為の規制が導入される可能性があります。また資源に乏しい我が国にとって地球温暖化対策に負けず劣らず大切なのがエネルギー・セキュリティーの確保の問題です。最も有効な手段は、省エネルギーの推進で、省エネ技術は日本が世界に貢献できる技術の一つですが、この他にも再生可能エネルギーの有効活用や生産量が世界一の太陽電池、自動車業界で普及期を迎えようとしているハイブリツト車(HV)や電気自動車(EV)などの環境負荷軽減技術、循環型社会対応技術、そして産業廃棄物処理技術などで、わが国は世界に貢献できると思います。そして、これらの様々な技術が世界に飛び出していくかと思いますが、その陰に必ず多言語に翻訳をするニーズが生まれます。

弊社では「環境関連用語集」(17,600語収録・日英・CD-ROM版)を市販しているせいではないでしょうが、日本語から各国語又はその逆の翻訳のご依頼が増加しています。やがて「環境革命」の時代が到来し、産業界も“自然資本”の時代に転換お余儀なくされ、これまでの量的拡大ではなくエコロジカルな発想による制御が必要となるでしょう。

今、世界中で水不足問題が話題になつていますが、水は食糧と切っても切り離せない関係にありますが、食糧自給率の低い我が国にとつても無関心ではいられない問題です。逆浸透膜を利用して海水を真水にかえる技術では、繊維メーカー各社が独自の技術をそれぞれ保有して現在海外に輸出していますように、環境技術全般に海外からの引き合いが増加し、産業界を取りまく雰囲気もやがて風向きが良くなると思います。

それに伴い、我国からの環境技術の海外輸出とともに翻訳の需要もさらに喚起されるのではないかと思います。また国内外の環境技術・情報の流通が盛んになるかと思いますが、静態状態から動態状態に経済の需要環境が変化すれば、翻訳業界にはプラスに働くでしょう。しかし、従来のように英語だけで済む時代ではなく、グローバル化した世界では多言語の翻訳がますます必要になると思います。

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半導体等の特許翻訳や環境・一般技術翻訳を多言語で長年致しております。
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