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座標軸を持つこと

会社の事業経営には、紆余曲折は付きものといわれています。また企業の一つの事業の生命は30~40年位ともいわれています。そこで、何事にもぶれない座標軸を持つことの大事を感じます。

座標軸ですぐに思い出すのは、経済学で学んだ縦軸と横軸の配置された例の図形図ですが、需要と供給の交わる接点がどの位置にあるかが大事なポイントだと思います。横軸に売上をとり、縦軸に経営理念、業務内容、顧客・市場ニーズ、顧客満足度(価格・気配り・サービス・フォロー)などをとって、両軸が交差した位置がどこにあるかを見てみますと、経営の現状が少し理解できるかと思います。

両軸に対して45度のカーブ曲線の交わる位置が高ければ高いほど、良好な状態にあると思われます。翻訳に限らずどの業種でも景気循環による変動、為替の変動、社会的ニーズの変動、技術的変動など様々な外的変動に左右され、会社創業時の目的や理念から時間が経つにつれ、少しずつずれてしまいがちです。

社会的に存続し続けるために適切な利益追求をする過程で、当初の業務内容が変化していくこともよくあることです。トヨタやスズキなどの自動車メーカの創業時の業種は、紡織機のメーカでしたし、米国の3M社は、鉱山関係の機械メーカでした。このような有名な企業の業種の変遷を特別なものせず、多くの企業が業種的変貌をしているか、多角化をして今日に至っています。しかし、そのなかでも例えば、「Toyota Way」や「Honda Way」といった基本理念が継承されているかどうかが大事だと思います。

言い換えればDNAがどれだけ残っているかだと思います。次に、顧客先や市場ニーズの把握がどれだけ出来ているかも大事な要素です。さらに顧客満足度の要素ですが、販売価格が他社に比べて安ければいいというものでもありません。価格競争力には成り得ても欠陥や品質的に劣るようですと、長い取引にはならず、一度限りのスポットの取引に終わります。スポットの取引の繰り返しでは大変です。弊社では、言語文化事業を座標軸の中心に置き、創業時からずっと言語にかかわる事業を行ってきました。

この間に、ぶれることもありましたが、必ず座標軸の言語文化事業にも戻っていました。また、微力ながら言語で社会的に貢献をすることを経営理念に据え、業務内容の幅や奥行きを時代や顧客先のニーズに合わせるようにしてきたつもりですが、なかなか上手くいきません。時代の流れを読むことや顧客先のニーズを読み取ることは、かなり至難の業だと思います。セブン・アイの鈴木会長が小売流通業で大事なことは、心理学をいかに応用できるかだと述べておられたように記憶しています。

顧客満足度をどうすれば向上させられるかについて考えたとき、前述の顧客心理学の大切さを実感致します。顧客の期待値よりも上ならば満足をして頂け、期待値よりも下であれば二度とリピートのオーダはされないことが多い様に思います。弊社の業種は、知的サービスですから機械化は難しく、必ず人が介在いたします。そのため直接・間接に関係をした人の能力や感情、対顧客への姿勢がどこかに現れます。「One for All」の気持ちが大切だと思います。

話が少し逸れますが、過日NHKのBS放送で放映された番組「アメリカン・フューチャー」を見る機会がありました。最近の世界経済の失速について、アメリカの極端な市場原理主義に走ったことによって今日の世界経済の停滞(恐慌)が導かれたと言われていますが、アメリカには建国以来の座標軸らしきものがあり、復元化作用が (時間はかかるでしょうが) 今後始まるように思われます。しかし、我国はどうなのでしょうか?国に頼れない小社は、自らの座標軸をしっかりと持ちながら頑張るしかない様に思います。

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