翻訳会社 アイアイエス ブログ

翻訳会社 アイアイエスは東京都中野区にある翻訳会社です。特許翻訳、技術翻訳、多言語翻訳など 28年以上の経験と実績があります。

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女性と特許の翻訳について

弊社で特許の翻訳をされる方々の中に、かなりの数の女性がいます。その多くが文科系の出身の方々で、以前は不思議に思っていました。なぜなら特許の文書は、発明者の権利を保護すると同時に、その発明を第三者に開示する目的をもっています。

つまり、法律文書(権利書)としての役割と技術文書としての役割を兼ね備えたものなのです。法律と技術の両面に対する知識が求められます。技術的バックグランドのない文科系の人が特許分野の翻訳をどうしてマスターしたのかが不思議でした。しかし、謎はすぐに解けました。

明細書は、その発明の属する技術分野における、通常の知識を有する者にとって理解が出来るように書かれていますので、文科系の方でも技術を理解しようとする意欲と努力があれば全く困難なことではないからです。よく、特許文書は読み難いとか、分かり難いといわれていますが、かなり以前は特許文学と称して、いかに分かりにくく書くかが、発明者の腕の見せ所と言われた時代もありました。

しかし、正確、簡潔、論理的な記述が求められるようになり技術内容をよく理解し、日本語の読解力と作文力を含む語学力さえ勉強をすれば、特許の翻訳は文系の方々にとっても決してハードルは高くはないと思います。よく理科系の人は技術がわかるので、特許翻訳をするのには好都合と考えがちですが、技術の世界は、どの分野でも極めて細分化が進み、理科系出の方でも専門外のことが極めて多いのが現状です。ある大手の事務所の方は、自分はもともと理科系だけど、専門があって無いみたいなもので、何でも手がけていると話していました。

つまり、原文を読みこなす力や基礎的な語学力、技術の理解力に加えて、分からないことを曖昧にしないで、丹念に調べて翻訳をする姿勢が極めて大切だと思います。次に英語の明細書を日本語に訳す(英日翻訳)と、日本語の明細書を英語に訳す(日英翻訳)がありますが、日英翻訳を目指す方は、逆に英日翻訳をある程度経験してからの方がよろしいかと思います。

インターネットで米国特許庁やWIPOなどのサイトから海外の易しく、簡潔に書かれた特許明細書を検索して、良く読みこなして、その中から慣用的な言い回しや使える表現を丹念に抜き出しておくと、日英翻訳をする時に大変役立ちます。いきなり日英翻訳を始めますと、どうしても直訳ぎみになって、我流の英語表現になりがちです。

私見ですが、日英・英日のいずれの翻訳も出来る女性の特許翻訳者は、数的にまだ少ないので、両方が出来れば鬼に金棒となるでしょう。女性の根気強さや集中力、きめ細かな対応に期待をしています。健康で、かつ充電を怠ることが無ければ、在宅でいつまでも出来る仕事となるでしょう。

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翻訳会社 アイアイエス (IIS) は、
バイオ、生化学、機械、電気、電子(含むコンピューター)、
半導体等の特許翻訳や環境・一般技術翻訳を多言語で長年致しております。
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翻訳会社 アイアイエス

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