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崖淵に立つ日米の民主党

長年続いたが故に、時として政官財の癒着による様々な問題等が発生し、国民の間に政権交代への強い願望が生まれ、

その結果、日本の民主党政権は誕生しました。従来の保守・連立政権に対し、新しい民主党政権は、後にパフォーマンスと野党から言われはしましたが、事業仕分けで財源を捻出する方式で、子供手当や高速道路無料化等、様々な目新しい政策を掲げ、多くの国民の関心を集め、大いに期待されました。しかし、一部の識者からは「素人がF1のレーシングカーを操縦する様で、危ない」と言われていました。

筆者を始め、それでも多くの国民が「一度は、この国の操縦をさせてみてもいいのでは?」と考えました。しかし、政治主導による政策の立案と遂行を掲げ、動き出したものの、知見豊富な官僚を介在させないとか、個々の議員の経験や思慮不足の結果、様々な局面で、手詰まり感が生じ、首班交代の代表選挙の結果、現在の菅直人氏が内閣総理大臣となり、今日に至っています。そして、3月11日の東北大震災、そして東京電力の福島原発事故以降、彼のリーダーシップの欠如や思いつきのポピュラリズムによって、政治も経済も混乱状態に陥入り、身内の民主党議員や同党最大の支援団体である連合幹部からも、一刻も早い退辞を迫られながらも、のらりくらりの発言を繰り返して、その地位に居座っています。

今や「人災」とまで言う人が多くなっています。震災後の復旧・復興も不十分な中で、原発事故による飛散した放射能汚染も、各地に飛び火した牛肉問題に象徴される様に、収束のメドが立っていません。この様な国民生活に密着した様々な問題もさることながら、グローバル化した今日の世界では、他国の動向も大いに影響してきます。そして今まさに米国のデフォルト(債務不履行)の懸念が俄かに生じ、その余波が猛烈な「円高現象」を引き起こしています。日本が、震災復旧に向けて、動き出した矢先でのこの円高に、どう対処するのか関心が集まっています。

ところで、日本の民主党とは相対して、2009年に「変革」や「国際協調」を訴えたバラク・オバマ氏が大統領に就任した米国が、何故、今崖淵に立っているのでしょう? 1980年代当初から2007年までの27年~30年近くの間に、何らの規制も無く、自由な市場であるが故に、世界で最も豊かな国として、米国民が、最大限の物質的な幸福感を享受したと思います。しかし、その後の2001年9月11日に発生した、アメリカ同時多発テロ事件を境に、米国を含む世界の情勢は劇的に変化し、当時のジョージ・W・ブッシュ大統領の下で、「テロとの戦い」が始まり、イラク戦争やアフガン紛争へと泥沼化し、莫大な戦費を米国一国で賄う事が難しくなったと思います。

ブッシュ大統領の後に大統領に就任したオバマ大統領は、「国民皆保険」を政策の柱の一つにしている様に、リベラル色が強く、米国議会内の下院では、歴史的な大敗を喫して、過半数を共和党が握り、上院は辛うじて民主党が過半数を維持するという、我国と同じ、ねじれ現象状態になっています。そして共和・民主両党の溝は深く、8月2日に期限が迫った、米国連邦債務の上限引き上げ問題での対立が、大きく報道されていますが、与野党間の協議が難航すれば、米国が債務不履行となる可能性が高いだけに、世界中の注目を浴びています。

かつては「リスク・フリーの国」と呼ばれた、あの米国が、デフォルトをする可能性が完全に無くなった訳ではありません。しかし何故か、日米の民主党政権は、それぞれ今や崖淵に立っているといっても過言ではないと思います。

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