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グローバル経営の戦略転換

歳末に近づいても日本国内に明るい話題が少ない感じがします。そして、今の不況を官僚・役所・政治家が茹でガエル状態で、後手後手の対処による「官政不況だ」と指摘された方がいましたが、

かつて2度にわたって「もったいない国日本」というタイトルのブログを掲載致しましたので、この「官政不況」説には一理あるな、と思いました。ところで、不況・デフレ・円高等で日本企業が国内に閉じ込もりがちな傾向を「ガラパゴス化」と称する経済人がおられましたが、ご発言の真意は決して「ガラパゴス化」を推奨されたのではなく、逆に内に閉じこもらないで、賢明なグローバル化を説かれたのでは、と思います。

従来、日本企業の戦略転換は「双子の赤字」」が顕在化した米国中心から「BRICs」の新興国、分けても中国への戦略転換だったかと思います。それは中国を「世界」の工場と考え、生産拠点として日本及び第3国へ輸出するという戦略が、中国進出の日本企業の典型的なパターンだったと思います。

しかし、その中国でも労働者の賃金が高騰し始め、土代や原材料価格が上昇し始めていますし、欧米各国の金融当局からの強い要請もあって人民元が高くなりつつあります。加えて最近は「メイドインチャイナ」製品の品質問題、日本では「毒入り餃子」が記憶に残りますが、欧米でも鉛入りの玩具や・歯磨き製品・また最近はペットフード・建材等、多数の中国からの輸出品に問題が噴出し、ボイコットが出始めています。従って、中国の輸出の外部環境は日増しに厳しくなり始め。一説には「世界の工場」は限界に差しかかっていると言われています。

しかし生産拠点としてではなく、アメリカに代る巨大消費地としての中国は、一人当たりのGDPが年を追うごとに上昇していることからも有望で、生産拠点としてではなく、日本からの輸出も含め、消費地としての戦略の転換が必要かと思います。米国の投資銀行ゴールドマン・サックスは、2003年の投資レポートの中で、ブラジル、ロシア、インド、中国を束ねて「BRICs」という名称を付け、今後の世界経済を牽引する国々と紹介したことがあります。

そして現在は「BRICs」に次ぐ国々として、ベトナム・インドネシア・南アフリカ・タイ・アルゼンチン等の国々を束ねて「VISTA」と称し、潜在的成長性が高いとレポートしています。投資銀行のレポートですから、あくまでも今後の有望な投資市場としての紹介ですが、8%~9%台の成長を続ける中国やインドを凌駕することは難しく、力不足と思いますが、賢明なグローバル経営戦略を取られている日本企業の進出がこれらの国々にも増加していくように思います。

外資系企業に勤務し、中国や東南アジア諸国を飛び歩いている友人のS氏は、「インドネシア」について語ってくれましたが、インドネシアは「とにかく人々が皆明るい」、現地に駐在している有名日本企業の社員達も「日本に帰ると何かと暗いけど、ここは明るく、出来ればずっとここ(インドネシア)で仕事をしていたい。」と話してくれたそうです。労働人口が今後、毎年60万人減少することが確実化することや、経済構造の中に1%のデフレが必然的に織り込まれることが予想され、需供ギャップが解消しない日本と、労働人口も若く今後成長が楽しみな国との違いかもしれないと思いました。

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