翻訳会社 アイアイエス ブログ

TVや新聞で連日の様に取り上げられるキーワードに、「政治と金」があります。

政治家とお金の問題は、昔から何度も取り上げられては、やがて何事もなかったかの様に忘れされる問題だと思って来ました。ところが昨年の民主党の代表選以降、再びこの「政治と金」が取り上げられ、加えて「親小沢か反小沢か」というキーワードもよく目にし、耳にする様になりました。政治には、お金がかかるのだから、ある程度は、お金にまつわる話が出ても仕方がないという容認派から、政治にお金がからむことは、利権政治や金権腐敗政治となるので、何が何でも反対そして、その様なお金にまつわる話の出る政治家は、一切政治の場から退場すべきだという、強硬派まで存在することも承知しています。

しかし多くの国民は、このキーワードで、政治が空転している現状を腹立たしく思っています。しかもそもそも、この「政治と金」というキーワードは、筆者の友人のS氏によると、国民の政治への不信感から出てきたものと言うよりも、むしろ大手マスコミ各社の波状的な報道と無作為と称する設問の仕方次第で、解答を誘導することが出来るアンケート調査等によって増幅された様な感じがすると語っていました。確かに一部マスコミは、中国や韓国に、日本に対する交渉で「歴史認識」という言葉を使えば、日本が一歩身を引くことを示唆したと思われる時があり、いかにも自虐的な歴史史観をこの新聞社は持っているのではと、考えた時期がありました。

この「政治と金」のキーワードで、日本の政治が動いている間に尖閣諸島の問題やロシア大統領の訪問に端を発して、返還交渉も難しくなった北方領土問題が起き、自国の主権を主張出来ずに、悔しい思いを国民にさせている方が、よほど罪が深いと思います。一見正しく、潔癖な事を主張している様に思えても、諸外国との国益と比較したら、コップの中のゴミを問題視している様に思えます。北朝鮮による邦人の拉致問題でも、当時友好関係とあった我国の政党が度々訪朝しているのに気が付かず、食料支援等の要請を日本政府にしていた事が、後日判明し、その政党の責任が問われた事があった様に記憶しています。

国民の生命や財産そして国家の主権こそ、最も守らねばならない筈なのに、目先の小さな細かな潔癖感で、大局的な判断を誤らないで欲しいと、政治家諸氏及びマスコミ各社にもお願いしたいと思います。そうでなくとも長引く不況で、問題が山積しているわけですから。またかねてより思っていた事があります。新聞の記事報道には筆者名がほとんど記載されていませんが、責任の所在の為にも、載せるべきだと思います。

又、同じ観点から、国の政策や国民の生活に関係する企画立案が、いかにも政治家が決定しているが如く演出されていますが、一部の高級官僚達が、ほぼ全てといっていい位、物事を決定している事も、国民は知っていますから、政策決定者の名前も公表すべきだと思います。つまり表面的にはもっともらしい、きれいごとを言いながら、責任を持たずして、問題を惹起し、そのリアクションを傍観する潔癖症候群(シンドローム)を、早期に完治させ、座標軸に基づく大局観こそ国民に問うて欲しいと思います。

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