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時代の流れと成長への幻想からの解放

世界市場で、今なお存在感のある自動車・電気・機械等の企業の多くは、そもそも1940年~1950年代にかけて米国から各種技術を学んだと言われています。

その端的な例としてデミング一賞(Deming Prize)で有名なW,E,.デミング博士の品質管理の指導を受けた結果、大学や企業の中に、多くの品質管理の伝道者を輩出するようになりました。その後の日本製品の品質は、格段の向上が図られ、1960年から1990年代までの40数年間に渡って、各製品分野で、世界のトップブランドとしての地位を築いたのではと思います。しかし、最近では、半導体・液晶・家電製品・太陽光パネル、そして各種情報端末等で、韓国や中国の企業が力を付けて、日本企業の世界的シェアーが下がり始めたといわれる分野が、次第に多くなった様に思います。

かつて、ローエンドの製品を生産していた韓国や台湾そして中国は、日本がかつて米国より学んだ様に、日本から多くの技術を学び、力をつけてきたと言われています。しかしその陰には、長期化した不況の中で、製造業を中心にリストラ旋風が吹き荒れ、日本を代表する数々の著名企業を退職した社員達が、第二・第三の就業先として韓国や中国の企業を選んだことも大いに関係が有ると言われています。先日、何気なく見ていたTVで、中国の人材紹介業者の報道が有りました。

その報道では、「ひと昔前でしたら、赤のパスポート(日本の)で、技術者であれば、どこの企業でも歓迎されたが、今では中国の企業の技術水準も上がり、日本の大学院卒・博士号取得・企業(技術部門)勤務歴20年位の技術者であれば歓迎されるが、いかに日本の有名企業を退職したとしても、単に大学(理科系)を出て、就職して10年位のキャリア―の人だったら10人中2~3人しか、今の中国では就職先がない」と、人材紹介業者が語っていました。

日本企業は、日々の業務の繰り返し、繰り返しの改善や改良を通じて、品質管理能力を高め、信頼を築き、ブランド力を世界中で形成していくという農耕型というか熟成型なのに対し、韓国や中国の企業は、自力プラス人買い(日本人技術者の社員化)によって、急速に力を付け、加えて付加価値作りも怠りがなく、世界各地でブランド力の浸透に励むという狩猟型のやり方の様に思います。しかしこうした韓国や中国の企業も、いつの日か、ブラジルやその他の国々の企業にシェア―が取って替わられる時が必ず来ると思います。それが時代の流れというものではないかと思います。

ところで日本は今、少子高齢化で、市場規模が年々縮小していますが、高度成長期を経て、成熟期の真ん中にいると言われます。しかし、成熟期から坂道を下るかの如く下るのではなく、スイッチバックをして再び成長期に向かったという前例は、世界史上でも恐らくないと思いますし、そもそも成長への余地がまだ残っているのかどうかも疑問です。そして常に気にしている成長率何%(プラスもマイナスも)という、成長への幻想から解放された方がいいように思います。

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