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通貨安競争は回避可能か?

つい先日のTVで、トヨタ自動車が、現在の1ドル=80円前後で推移すると、為替差損が大幅に拡大する恐れがあるとして、1ドルを80円に設定する予定と伝えていました。

また、ソニーやパナソニック等の大手電機メーカー各社も同様に為替相場の設定を、1ドル=80円に見直す動きにあると伝えていました。今日の世界経済の中で、基軸通貨(Key Currency)としてのドルが不安定で、安いから問題だとする意見が、各国の財務当局にある様ですが、最初に声を上げたのは、ブラジルのマンテガ財務相だったと思います。

そして、彼はドイツ、中国、韓国等、各国がドルに対して自国通貨を安く誘導しているとして、「これでは通貨戦争になる」と警鐘を鳴らすと同時に、G20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)でも、この為替問題を中心議題として各国が協調的行動を取るように求めていました。リーマン・ショックの後遺症を今なお引き続いている先進国の景気回復は脆弱で、かつ一様でないのに対して、中国に代表される新興国との間の溝は、その簡単には埋まらず、今やあたかも冷戦状態にあると言われています。

その結果G20でも、結局はドル安を容認する形で落ち着くのではと言われています。この様なマクロ経済が不安定な状況下で、我国の上場企業が、今後9月期決算を発表する為替の想定レートは、ドル安へと修正がされると思われますが、下期の業績への影響は、上期に比べても、円高が大きく進行したせいもあって、マイナスの影響がかなり出るのではと思います。弊社の業務である翻訳でも、為替の変動は、外部要因としては極めて大きな要因で、円高が進行するに従って、受注件数にも段階的に影響が出て、かなり落ち込む月も出始めました。

業界関係者の中には、「我々の力では、どうしようも出来ない。」という諦めの声も聞かれました。かつてソニーの創業者の盛田さんが、「我々メーカーは一円、一銭のコストダウンを真剣に取り組んでいるが、為替の変動の前には、全くお手上げです」と語っていたのを想い出します。しかし、この円高傾向を自社の成長戦略の武器として、M&Aに活用し始めた企業も、次第に多くなり始めたことは大いなる進化かと思います。円高にはピンチとチャンスという両面がありますので、チャンス面を大いに活用して頂きたいと思います。ところで世界的な不均衡を是正する為に、各国の通貨に対し、大幅に過小評価の中国の様な新興国は、自国通貨の人民元相場の切り上げを容認すべきではないかと思いますが、余計なお世話でしょうか?

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