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底力はあれど、国際的存在感が薄れゆく日本

バンクーバーオリンピックの開催中、期待する選手達の活躍に、各国の国民は精神的高揚を感じ一体感を感じたことと思います。日本の選手達も不況による企業スポーツの低迷や財政の切り詰めの中で、それぞれの出場種目で良く頑張ったと思います。獲得メダル数で見ると、

ドイツや北欧諸国が、冬季オリンピックという性格から上位にありましたが、中でも隣国の韓国の活躍が目立ちました。李明博大統領は「我国の若者達は世界最高に向かって堂々と挑戦している。未来の韓国の希望だ。」と述べているそうです。韓国政府及び関係機関が率先してビジョンや具体的な目標の下に、施設や環境整備をしてきたことも大きな勝因となっていると思います。

韓国の躍進は、スポーツの世界のみならず、産業界の中でも、現代自動車やサムスン・LGエレクトロニクスなどの社名をよく目にするようになりました。ところで日本ではいわゆる「日本力」を一つにする、大義やベクトルが国民の間に定まってなく、バラバラの感じがします。この事は産業界でも共通していて、高品質な各種製品や商品を製造して、外貨を稼ぐという日本のビジネスモデルが、中国や韓国等の新興国に応用されて、日本企業が窮地に追い込まれているということを良く耳にするようになりました。

「中国・韓国企業に製品・商品を渡すと、同じ様な製品・商品を作る。またインド企業に図面を渡すと、同じような製品・商品を作る」と以前聞いたことがあります。当時はいささか誇張じみた話だと思っていましたが、中東で原子力発電1基を韓国が落札したとか、ブラジルの高速鉄道の国際入札に中国・韓国メーカーが参加するといったように中・韓両国の企業は世界各地で極めてアグレッシブに行動することで知られるようになったと聞いています。

また両国企業共に自社製品の有力な売り込み先となると、両政府の後押しの下に様々なバリューチェーンを見据えた提案をして受注に結び付けているようです。しかし、日本企業は、政府の後押しは勿論無く、完全自前主義の考えから抜け切らずにいますが、技術開発力では優れていても、提案力・販売力といった総合力では負けているとも聞いたことがあります。また、日本企業同士の中には、横並び意識が根強くあり、同じような製品やサービスを出しては、互いにコスト競争を行い、体力を互いに消耗している間に、中・韓企業が割って入って果実(シェア―)をさらわれる、といった事が、半導体や太陽電池分野ではありました。

日本企業は、完全自前主義から決別し、それぞれ得意技術を持った、国を超えた企業群とのパートナー・シップを形成し、総合力・競争力を強化してゆく事が必要ではないかと思いました。技術偏重から脱皮し、国際的な存在感がある企業を多く輩出する必要が、今こそ必要ではないかと思います。また、先進国はもとより新興国企業も真似が出来ない、我国の風土に根差した第一次産業関連、例えば味・安全性・健康等で今や和食ブームもあって、世界各国で評判の高まっている農産物を中心とする産業や携帯電話やパソコン、家電製品よりレアメタルを摘出する、いわゆる「都市鉱山」産業や極めて多岐に渡る環境分野産業、サブカルチャーに象徴されるコンテンツ産業等の、21世紀型産業等で国際的な存在感を出すことが出来るのではないかと思います。

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